普通、子犬は餌を出すとがっついて勢いよく食べつくしてしまいます。でもある時突然いままで食べていた勢いがなくなって嬉しくなさそうにすることがあります。
子犬だって味覚があって好みもあるので、同じものばかり食べていると飽きがくることはあります。身体に合わなくて消化不良を起こしている場合に食欲がなくなってしまうこともあります。人間と一緒ですね。
そうなると「エサを別のエサに切り替える」という方法も思い浮かぶかと思います。
今回は子犬のエサを別のエサに切り替える具体的な方法と、絶対にやってはいけない注意点についてお伝えしたいと思います。
エサを別のエサに切り替える方法
いつも食べさせている餌をある日いきなり完全に他のエサに変えてしまうというのは基本的には子犬にとってはストレスです。なので以下の写真のような感じで切り替えていけばいいのです。
この写真ではロイヤルカナンのスターターからカナガンドッグフードに切り替えています。
最初は3分の1くらいの割合で新しいエサを入れ、数日~1週間程度かけてこの割合を半分、3分の2・・・と増やしていくだけで大丈夫です。
そして最終的には全部新しいエサに切り替えます。
もちろん必要に応じて水やお湯でふやかして混ぜ込んでしまうというのもアリですね。お湯を使ってふやかすと香りが立って食欲が増すので切り替えがスムーズにいきます。
ちょっと気は遣うことになりますが、難しいことは一切ないですし割と簡単ですよね。
ウェットフードも切り替えをスムーズにするアクセントになる
更に、同じメーカーのウェットタイプの缶詰フードもあるならそれを活用することも出来ます。スプーン1杯程度ドライフードにかけて混ぜてやることによって程よい肉感と香りが立つため、この方法でも子犬的には食欲が増します。
あまりたくさん食べさせ過ぎるとウェットフードの食べやすさと味になれてしまってドライフードを食べにくくなりますのであくまでもアクセント的に使うのがいいでしょう。
絶対に外してはいけない注意点
子犬のエサを別のエサに切り替える上ではいくつか注意点があります。これを外してしまうと切り替えが上手く行かないどころか食の細さが習慣化されてしまうこともあるので注意してみていきましょう。
食べないのであれば食べなくなった理由を見極める
もし子犬がエサを食べなくなったことで切り替えを検討しているのであれば、その理由をちゃんと見極めないといけません。
エサを突然食べなくなるのには単純に好みの問題や「飽きた」という以外にも様々考えられます。
- 病気で食欲が無い
- ただのわがまま
- ストレスがかかっている
- 給餌量や時間が適切じゃない
といったチェックポイントがあります。
病気だとしたら獣医に診せなくてはいけませんし、ただのわがままで食べないだけであればヘタに犬の要望に付き合うと主従関係が逆転してしまいます。
迎え入れて間もない子犬であればストレスによって一時的に食欲を無くしている可能性も考えられます。
人間と一緒で夜中に食べれば朝はお腹がすきませんし、一度にたくさん食べ過ぎてしまうと次のエサを食べる時までにお腹が空かないなんてこともあり得るのです。
この点をしっかりと見極めないと餌を切り替えること自体が逆効果になってしまうこともあります。
ドッグフード以外のものはあげない
ドッグフードは食べなくても人間が食べているものには食欲を示す場合があります。しかもネットで検索してみると野菜や果物であれば食べさせても問題の無いものもたくさんあります。
普段食欲が見られない分、どうしても何か食べさせてあげたくなってしまいますよね?
でもこういう時は人間の食べるものはあげてはいけません。特に子犬のうちはいつものフードを食べる習慣をつけてあげなければならないので、切り替えに際してはドッグフード以外のものは意識してあげないようにしましょう。
食べない場合は取り上げる
エサを残しているのを見ると、どうしても「あとでお腹がすいたら好きな時に食べられるように」と配慮して残したエサをそのまま放置してしまうことって無いですか?
実は食べ残しを放置するのは絶対にダメです。
いつも通りのエサといつも通りの食欲なら数十秒から数分で食べきってしまうわけですよね。であればそのいつも通りの食べ終わりのタイミングを見計らって残したエサは取り上げるのが望ましいです。
いつでもエサがあると思うと食に対する危機感が無くなり、徐々に食の細い子になっていきます。
病気などになった時にただでさえ食欲がなくなるわけですから、「いつでも食べられるから今じゃなくていい」という良くない習慣は最終的に命取りになってしまうこともあります。
まとめ
子犬のエサを切り替える方法は簡単です。割合を徐々に増やして数日から1週間程度かけて切り替えていけば基本的には大丈夫です。
ただし、切り替えの際には注意点を守り、そもそもエサを切り替える必要があるのかどうかを見極めましょう。
そしてどうせ切り替えるならよりよいエサに切り替えてあげたいところですね。食欲不振も消化不良もクオリティの高いプレミアムドッグフードに切り替えると解決することもあります。
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