犬にフィラリアの薬をあげ忘れた場合の対処法!焦る必要は無し!

犬にとって絶対に必要な感染症予防のひとつに「フィラリア」があります。でも現代においてはフィラリアは薬で簡単に予防することができます。

でもどうしても薬をあげ忘れたりすることはありますよね。自分の薬だってうっかり飲み忘れることがあるわけですから、しょうがないことです。

フィラリアの予防薬をあげ忘れた!早くなんとかしないと死んでしまう!と焦ってしまう飼い主さんもいるのですが、そこまで心配する必要はないです。

今回はフィラリアの予防薬をあげ忘れた場合の正しい対処法と、フィラリアの感染経路から発症までの流れについて解説していきたいと思います。

フィラリアの薬をそもそも犬に飲ませてないというのはアウト!

あまり聞いたことが無い話ではあるのですが、たまにフィラリアの薬を飲ませたことが無い・飲ませてないという飼い主さんの話を聞きます。

飲ませなかったからと言ってすぐに死んでしまうとかはありませんが、フィラリアは感染してしまうととても厄介な寄生虫ですし、長い目で見た時に死ぬ原因になってしまうことは十分あり得ます。

そして何より怖いのは誰かが予防を怠ることで他の健康な犬にもどんどんフィラリアが移って行ってしまうということです。悲しい思いをするわんちゃんと飼い主さんを増やさないためにも徹底的に予防するべきなのです。

またフィラリアの薬はさほど高い薬ではないです。月に1回程度、それもフィラリアの感染源となるアカイエカ(蚊)の出るシーズンだけでもいいので、年間で2000~3000円程度です。

見逃してしまうと致命的になる病気ですので、年間数千円程度で予防することが出来るわけですからケチったり忘れたりしてはいけませんよ。

フィラリアの薬をあげ忘れても必ずしも焦る必要はない

普段しっかりとフィラリアの薬を飲ませていて、それでもうっかり飲ませないといけないタイミングであげ忘れてしまったということはあります。

確かにフィラリアは感染すると時には命の問題に発展するものですし、飲ませ忘れた状態で放置するなどはもってのほかですが、たまたま忘れてしまったというだけなら焦る必要はないです。

また媒介しているのが「蚊」なので、どんな環境で飼っている犬なのか?どのくらい飲ませ忘れたのかによって対処法が変わってきます。

フィラリアの薬を1週間飲み忘れた場合

1週間程度飲み忘れたくらいではほとんど影響は無いです。忘れたことに気づいたところですぐに与えましょう。それだけで基本的にはOKです。

もちろん、忘れたタイミングでフィラリアの卵が体内に入り込んでいる可能性はありますが、1週間程度では卵が成虫になって悪さをするということもありません。

ただ、次の薬のタイミングがずれてくる可能性がありますので、次の薬をもらいに行くことがあったら、その時に獣医さんに

  • いつ飲ませないといけない薬を
  • どのくらい飲ませ忘れて
  • いつ与えたのか?

ということは申告しておいた方が無難です。

フィラリアの薬を一か月飲み忘れたら注意

1ヶ月飲み忘れはちょっと大きなずれです。念のため行きつけの動物病院・獣医さんに電話などで軽く相談しておきましょう。

もし外で飼っているわんちゃんならフィラリア感染のリスクは室内飼いの子よりもちょっと高めになりますので、外で飼っている場合は絶対に獣医さんに相談した方がいいです。

室内飼いの子であればフィラリア感染のリスクは割と低めなので、絶対に大丈夫とまでは言えませんが、まずは気付いた時点ですぐに飲ませることを徹底しましょう。

フィラリアの薬を3ヶ月忘れた場合はすぐに獣医に相談

もしフィラリアの薬を3ヶ月飲み忘れた場合は気付いた時点ですぐに獣医さんに電話で確認もしくは診察です。

フィラリアの薬というのは蚊によって卵が植え付けられるのを防ぐのではなく、体内に入り込んだフィラリアの幼虫を殺す薬となっています。

ただ、フィラリアはだいたい2ヶ月~3ヶ月程度で幼虫から成虫になるので3ヶ月も飲み忘れてしまうと既に成虫になって悪さをしている可能性があるのです。

フィラリアに感染したらどんな症状が出る?感染経路と流れを解説

ではそもそもフィラリアに感染するというのはどういう流れで起こるこのなのか?感染経路から発症までの流れとタイミングをしっかりと解説しておきましょう。

1、感染した犬の血を蚊が吸う

フィラリアの初期段階である「ミクロフィラリア」は蚊を媒介して感染するのですが、最初から蚊が持っているわけではないです。

感染した犬の血を吸うことで血の中に流れ出している「ミクロフィラリア」を蚊が吸ってしまうことで媒介者になります。

2、ミクロフィラリアを持った蚊に刺される

フィラリアに感染している他の犬の血を吸った蚊があなたの愛犬を刺すことで、あなたの愛犬もミクロフィラリアを抱えてしまいます。

この時点までの間で完全に防ぐには「蚊に刺されないようにする」という方法しかないです。

一応、蚊の時期になると蚊を避けるための犬専用グッズなどもペットショップやホームセンターで売られていますので試してみるといいでしょう。

3、犬の体内で2~3ヶ月かけて成虫になる

蚊から愛犬の体内に入ったフィラリアは皮膚の中や筋肉の中を移動しつつ、幼虫から成虫になるまでの期間を過ごします。この時点でも特に悪さをすることはないです。

2~3ヶ月くらいすると成虫になります。

4、静脈から心臓に移動

成虫になると静脈に出て、心臓や肺に移動していきます。そして感染してから6か月になると完全に成虫になります。

成虫になったフィラリアはその犬の血液中にミクロフィラリアを大量に放出します。

5、予防薬の投与でショック状態になり死に至る

ミクロフィラリアを血液中に大量に放出しているタイミングで予防薬を投与してしまうことによって血液中でミクロフィラリアが大量死します。

フィラリアそのものが犬を殺すわけではなく、予防薬でミクロフィラリアが大量死することによるショック症状であなたの愛犬は死んでしまうのです。

まとめ

フィラリアは犬を死に至らしめる恐ろしい感染症です。でも本当に数百円程度の薬を年に数回飲ませるだけで簡単に予防することができますのでちゃんと薬は飲ませましょう。

もしあげ忘れてしまったとしてもすぐに死んでしまうということではないので心配は要りません。

でも1週間、1か月、3ヶ月と飲み忘れの期間が過ぎていくにつれて発症のリスクも高くなっていきますので、気づいた時点ですぐに薬をあげ直し、必要なら獣医さんに見てもらう様にしましょう。

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