犬が穴を掘るという行動は珍しくないものですが、室内犬で家の床を掘ったり、飼い主の服を掘ったりする行動の原因はなんでしょうか?
私の愛犬も3匹のうち1匹は布団を掘り、2匹は私の服を必ず掘ります。この行動になんの意味があるのかと思い今回は調査をして主に5つの原因があることがわかりました。
また、どうしても掘るのをやめさせたい飼い主さんのための対策も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
愛犬が穴を掘る5つの原因はこれ
まずはじめに犬が穴を掘る仕草をするとして考えられる主な原因は5つありますので、そちらからお伝えします。
1、寝心地のいい環境をつくるため
私の愛犬もそうですが、タオルケットや布団をわさわさと掘ることがありますよね。そのあとって決まって掘ったところで丸くなって寝ませんか?
それは犬にとって安心して寝られる寝心地のよい環境をつくるためであり、犬が野生で生活をしていた名残でそのような行動をするようです。
2、ストレス発散のため
犬はストレスを感じて自分の気持ちを落ち着かせようとする時や、運動不足のときに、地面を掘ることがあります。
室内犬が寝る前でないにも関わらず、地面や布団をほりほりしている場合は、ストレスがたまっている場合がありますので、適度にお散歩に連れて行くか遊んであげましょう。
3、穴を掘って遊んでいる
穴を掘るという行動が犬にとって「遊び」になっていることもあります。穴を掘る=楽しいという気持ちになっていれば長時間そのまま掘り続けますので、傷がついて欲しくないものをほりほりしている時は要注意です。
わんちゃんの気をそらす何かを与えるか、飼い主さん自身が遊び相手になってあげたほうがよいですね。
4、飼い主さんの気を引きたい!
上記にも繋がることですが、穴を掘って楽しい反面、あなたに遊んで欲しい!と訴えかけているシグナルの場合も。
穴を掘る仕草をしつけることもよいですが、無理にやめさせようとすると場合によってはストレスになることもありますので、穴を掘る=ダメなこととはせず、時には遊んであげたりおもちゃを与えてあげたりしてみましょう。
5、マーキングの一環として掘る
穴を掘る仕草の中で後ろ足を蹴り上げて穴を掘る(外の場合は土を蹴り上げる)仕草があります。
これは他の犬や飼い主さんに対してのマーキング行動の一環で、後ろ足の指の間から出るにおいを蹴り上げて拡散することで、視覚的にも嗅覚的にもサインを残し、縄張りだと自己PRしているんですね。
これを飼い主さんに向けてやっているのであれば少々厳しいしつけが必要です。
では愛犬が穴を掘る仕草をするなかで、シーン別に理由や原因など詳しくまとめていきます。
愛犬が飼い主の服を掘る心理とは
私がよく愛犬にやられるのはスカートを履いている時に、スカートを必ず掘られるということです。愛犬の反応を見ていればわかりますが、これには下記のような理由があげられるでしょう。
- 喜んでいる、嬉しい
- 飼い主の気を引こうとしている
- 遊んで欲しい
- ご飯が欲しい
- 服の生地のシャカシャカ音が楽しい
などです。私はスカートの時に決まって掘られるのでもしかしたら音が楽しくて掘っているのか、いつも帰宅した時に掘られるので嬉しいのかどちらかだと思います。
ただ、服を掘られる場合は犬の爪で生地が傷んでしまう場合もありますので、掘られて困る場合は「掘っちゃダメ!」としつけなければいけませんね。
愛犬が布団を掘るのは寝床をつくるため
犬は野生のころ土に穴を掘り、安全な寝床を作ってその中で寝ていたと言われています。室内犬でよく見られるのは布団を掘る行動ですよね。
特に掘った後くるくると回ってその掘った場所に丸くなって寝る場合は、自分にとって寝心地のよい寝床を作っているのでしょう。
しかし注意して欲しいのは、寝る前ではないのに布団をずっと掘り掘りしている行為。この場合はストレスで掘っている可能性もありますので、運動不足ではないか、最近叱ることが増えていないか、気にかけてあげてくださいね。
愛犬がソファを掘るのはどうして?
犬が椅子やソファをガリガリ掘ることもあります。以前実家で買っていたマルチーズはよくソファの割れ目をひたすら掘っていました。
先祖代々、犬というのは巣穴で生活をしてきたので本能的に穴を掘ってしまうわんちゃんもいるんですね。
室外犬は土を掘りますが、室内犬は掘れるところがないのでフローリングや絨毯などの床よりも、土の感触に近い程よい柔らかさのソファを掘ってしまうのです。
このようなわんちゃんには、その子専用の巣穴(屋根付きハウス)を与えてあげると改善しやすいですよ♪
愛犬が室内の床を掘るときの注意点
布団やソファ、服などほどよい柔らかさのものを掘ることが多いわんちゃんですが、中にはフローリングや絨毯を必死に掘るわんちゃんもいます。
その理由としては飼い主さんの気を引きたいという気持ちや、興奮していて掘ってしまう場合、ストレスで掘ってしまう場合など様々です。
すぐに掘るのをやめてくれるのならいいのですが、長時間や頻繁に掘るわんちゃんには注意して欲しいことがあります。
それが「爪」です。フローリングに傷がつくことも危険ですが、犬にとって危険なのは爪が硬い床を掘ることで割れてしまうことです。
愛犬が床を掘る場合はしつけでやめさせることをオススメします。
愛犬の穴を掘る仕草をやめさせるには?3つの対策
それでは愛犬に穴を掘るのをどうにかしてやめさせたい!と思っている飼い主さんのために、やめさせるための3つの対策を解説します。
1、おもちゃで気を引かせる
犬が穴を掘る原因としてはそれ以外にすることがないから=楽しいことがないから、という場合もあります。
おもちゃをいくつか用意して、愛犬のお気に入りのおもちゃを見つけてあげて、穴を掘りそうになった時にそのおもちゃを与えてください。
遊び足りなくて掘ってしまうわんちゃんにはオススメの方法です!
ただし、穴を掘ってから与えてしまうと、穴を掘る=おもちゃをもらえると覚えてしまいますので、与えるタイミングには注意が必要です。
2、安心して寝られる場所を作ってあげる
多いのはやはりソファや布団を掘られてしまうことです。先ほども少々紹介しましたが、屋根付きのベッドを愛犬専用で用意してみるのもオススメです。
その中ならいくら掘っても構いませんし、中に毛布やタオルを入れてあげることでより愛犬が落ち着く寝床になるでしょう。
私の愛犬も屋根付きのベッドが大好きで、気がついたらその中に入って寝ていたりすることもあります♪
3、ケージにしまう
ケージにしまうと寂しがる子もいますが、床を掘ってしまっているわんちゃんや、掘られたら困る場所をいつも掘ってしまうわんちゃんにはケージにしまうのがよいでしょう。
「ダメ!」と叱った後、ケージに戻し、おすわりをさせておとなしくさせましょう。
何度もやってしまうとストレスになることもありますが、掘ることはよくないことだと覚えさせる場合は少し厳しくしつけることが大切です。
穴を掘る愛犬の心理を汲み取って上手な対応をしよう!
犬が穴を掘る主な原因としては、寝心地の良い環境作りや遊びのため、飼い主さんの気を引きたくて、運動不足によるストレスによるものなどが挙げられます。
また、犬が飼い主さんの服を掘るのか、布団やソファなのかなど掘る場所によっても愛犬の心理も汲み取れます。
どうしても穴を掘るのをやめさせたい!という飼い主さんは、愛犬が何を求めているのか普段の様子を見つつ、対応をしてあげましょう♪
私の愛犬はおもちゃを与えることや安心して寝られる場所を作ってあげることで少しずつ改善されていきました!
愛犬も飼い主さんも、ストレスのない毎日を過ごしていくために対策をとっていければと思います。