子犬の育て方の悩みで多いのが、愛犬が餌を食べ過ぎているのでは?もしかして与えすぎ?という「餌の量や回数」の問題です。
私の愛犬”くりまる”もそうだったのですが、規定の量をあげても「ご飯ちょうだい」アピールが止まらないんです。試しにどれだけ食べたら満足するのかと、一度自由におかわりをさせていたら、本当に食べ終わることがなく怖くなってやめたこともありました。
今回は愛犬が過食になってしまう原因や、子犬の時期の適切な餌の量・回数の目安についてまとめていきますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
この記事の目次
子犬は餌を与えるだけ食べる!?食べ過ぎの原因は与え方にあった
冒頭でもありますが、私の愛犬”くりまる”は本当に食べることが大好きで、以前一度与えるだけあげてみたら満足するかもしれないと思ってたくさん餌をあげてしまったことがあったんです。
しかし、この行動が子犬にとっては大きな間違いでした。
犬は食べるのがとにかく早いので、ドッグフードのように一気に食べることができてしまう場合、犬の脳にある満腹中枢が感知するのに時間がかかってしまうんです。
さらに犬はもともと大食いの生き物であり、胃袋に食べ物を蓄えるため、餌を要求すればもらえるということを覚えてしまうと、ひたすら要求するようになってしまいます。
その事から要求吠えにつながり、食べ過ぎることで肥満につながり、最悪の場合は肥満から他の病気につながってしまうこともありますので、与え方には要注意なのです。
子犬時期に与える餌の量・回数の目安は?
子犬の時期は成長期であるため体力やエネルギーの消費も早く、一度に規定の量を与えるのではなく、1日数回に分けて与えなくてはいけません。
ただ与える時間は必ずしも同じ時間でなければいけない、ということはありませんので、1日の間に朝昼晩偏りがないよう回数を分けて与えることができれば問題ありません。
子犬の中でも中型犬と大型犬は成犬になる前に急激に体重が変わっていきます。体の急激な成長に骨の成長がついていかなくなってしまうと、骨に大きな負担がかかり股関節形成不全を引き起こすことも。体重は一つの成長の目安なので、こまめにチェックしながら、餌の量を調整しましょうね。
生後1ヶ月〜3ヶ月の目安
生まれて間もない子犬の時期は犬用の離乳食か子犬用のドッグフードを、水か犬用ミルクで十分にふやかして与える時期です。餌の量の目安は以下となります。
- 体重約1kgあたり・・・1日55g
- 体重約2kgあたり・・・1日95g
- 体重約3kgあたり・・・1日125g
これらを1日4〜5回に分けて、与えてあげましょう。3ヶ月までの間は吐いてしまうこともありますので、ご飯前後はよく愛犬を観察してください。
生後4ヶ月〜9ヶ月の目安
この時期は成犬へと体がどんどん成長している段階です。餌をたくさん食べてしまう時期でもありますが、与えすぎると肥満になりますので、注意しましょう。
また、ふやかしたフードから徐々にドライフードに切り替えていく時期にもなります。餌の量の目安は以下となります。
- 体重約1kgあたり・・・1日45g
- 体重約2kgあたり・・・1日80g
- 体重約3kgあたり・・・1日105g
回数の目安は6ヶ月までは3〜4回、6ヶ月以降は2〜3回に減らしていきましょう。与える回数も減っていくため、栄養価の高いドッグフードにするのもポイントです。
生後10ヶ月〜12ヶ月の目安
10ヶ月以降になると食事の量も安定してきます。この時期はどの犬種も子犬から成犬に成長するため、子犬用のドッグフードから成犬用のドッグフードに切り替えていく時期にもなります。
ドッグフードを切り替える時は一気に切り替えるのではなく、1〜2週間かけて徐々に切り替えていきましょう。餌の量の目安は以下となります。
- 体重約1kgあたり・・・1日35g
- 体重約2kgあたり・・・1日60g
- 体重約3kgあたり・・・1日85g
回数としては1日2回が目安です。私は現在朝起きてから1回、夜寝る前に1回、与えています。
子犬が餌の食べ過ぎでお腹がパンパンに・・・!こんな症状出ていませんか?
子犬が餌を食べ過ぎてしまった際、お腹がパンパンに膨らんで苦しそうにする時があります。以下の症状がある場合は「胃拡張」を引き起こしていることがあります。
- 食べた後ずっとウロウロしている
- よだれを垂らしている
- 嗚咽がひどい
などです。「胃拡張」とは食べ過ぎた後にすぐ動いてしまった時などに胃腸にガスが溜まってパンパンに膨らんでしまい、胃が臓器を圧迫することで呼吸困難などを引き起こす症状です。
胃拡張は重症化すると「胃捻転」になってしまうのですが、胃捻転になると死亡率があがりますので「胃拡張」の症状が見られた場合は早急に病院へ連れて行きましょう。
すぐに連れて行けない場合は愛犬を落ち着かせるため安静にさせて、症状が安定するまで飲食は避けてくださいね。
愛犬が餌を食べ過ぎてしまう病気はこれ
愛犬の食欲がどんどん増えていく場合、「糖尿病」と「クッシング症候群」の2つの病気が考えられます。
早食いや大食いが原因の「糖尿病」
糖尿病は先天性だったり、年齢によっても変わってきますが、早食いや大食いを続けてしまうことが原因で発症することもあります。糖尿病になってしまった場合、以下の症状が見られます。
- 体重は減るが食べる量は増える
- おしっこの回数が増える
- 大量に水を飲むようになる
- お腹がパンパンに膨らむ
症状が進行していくと昏睡状態に陥ってしまったり、感染症や膀胱炎などの合併症も引き起こす場合がありますので要注意です。
糖尿病は人間でも大変ですから、犬も同じように大変です。糖尿病にならないためにも、餌の量の管理はしっかりしていきましょう。
ステロイドが原因の「クッシング症候群」
病気にかかったことがなければ大丈夫ではありますが、腫瘍やかゆみ止めに病院からステロイドが出されることがあり、このステロイドが原因で「クッシング症候群」が発症することがあります。症状としては以下があげられます。
- 食べる量や水を飲む量が増える
- 毛ヅヤが悪くなり毛が抜ける
- おしっこの回数が増える
- お腹が膨らむ
- 糖尿病の併発
ただし発症しやすいのは子犬ではなく5歳以上のわんちゃんで、限定犬種はなくどの犬種でも起こりえます。
腫瘍や皮膚炎でかゆみなどが出ている愛犬にステロイドで治療をする際は、食事の量やその他の症状を注意して見てみてあげてくださいね。
子犬の餌の食べ過ぎにメリットなし!しっかり管理してあげよう!
子犬のうちは餌は与えるだけ食べてしまうものです。愛犬が餌を食べ過ぎていないか、適切な量や回数をしっかりと把握して与えてあげることが大切です。
さらに子犬の餌の食べ過ぎは肥満や胃拡張、糖尿病など、病気に繋がってしまうことがほとんどですので、愛犬の健康のために飼い主であるあなたが気をつけなくてはなりません。
すくすくと健康に成長してもらえるように、餌の量や回数に気を使っていきましょうね♪
また、そろそろドライフードからウェットフードデビューも考えている飼い主さんには、無添加で食材にもこだわり安心して与えることができる「ブッチ」をまずは試してみて頂きたいです!
ぜひそちらも合わせて、チェックしてみてくださいね♪
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