犬もフルーツは大好きなのですが、人間が食べることが出来ても犬にとっては体調を崩しかねない食べてはいけない果物(フルーツ)というものがあります。
このフルーツ、欲しがってきたけど食べさせても大丈夫なの?ついつい犬の手が届くところに置いてしまって誤飲・誤食してしまったかもしれないけど大丈夫なの?といった状況で判断するために危険度ごとに分類してまとめてみました。
人間が良く食べるあんなフルーツもダメなの?という意外な内容もありますので、心当たりがある場合はすぐにチェックしてみましょう。
犬に食べさせると危険なフルーツ
まず最初に犬に食べさせると危険が果物(フルーツ)について、特に危険なものを「危険度:高」として、致命的ではないけど危険なものを「危険度:中」、注意して与えれば条件付きだが食べられるものを「危険度:低」としてそれぞれ仕分けしていきたいと思います。
ブドウ・マスカット(危険度:高)
ダントツで危険度が高いのはブドウやマスカットです。たくさん食べてしまうと腎不全になって最悪の場合死に至ります。絶対にあげちゃダメです。
また酸味が強い柑橘系などと違って犬にとっても食べやすい味になっているので、謝って食べてしまうケースも十分に考えられます。
犬の行動範囲に放置してはいけません。体重1kgあたり10g以上食べると致死量です。もしかしたら食べたかもしれないという疑いがある場合は即、病院行きです。
プルーン(危険度:高)
実は人間にとってもプルーンの葉や茎の部分については毒性があります。実の部分はドライフルーツになっている場合は犬に対して特に毒性が強くなるため誤飲・誤食は要注意です。
またカリウムが強すぎて「カリウム血症」を引き起こし、嘔吐や下痢などの症状が出てしまうこともあります。
子犬や高齢の犬の場合は致命的な症状となってしまうこともありますので、犬の行動範囲には絶対に置かないようにしましょう。
レモン(危険度:中)
後述のグレープフルーツと似ているのですが、主に外皮がダメです。でも酸っぱすぎるので中身などは犬も食べたがらないことがほとんどですし、食べさせるメリットが無いです。
命にまで係わることは無いかと思いますが、誤飲・誤食の可能性が考えられるなら念のため病院に連れて行った方がいいです。
ザクロ(危険度:中)
ザクロは人間が食べる分には美容効果が期待出来て素晴らしいフルーツですが、犬に与えると大変です。嘔吐したり下痢したり、錯乱して異常行動を見せたりします。
絶対に犬に食べさせてはいけませんし、散歩などでザクロの樹のそばを通るようなことがあったら近づかせないように注意してあげた方がいいです。
イチジク(危険度:中)
イチジクに含まれる「ソラレン」や「フィシン」は犬にとっては毒素となります。嘔吐したりよだれが大量に出てきたりといった明らかな不調が現れます。
またアレルギー反応が出やすい食べ物でもあります。イチジクの消化酵素は大変強力なので人間でもダメな人は激しいアレルギー反応を起こすことがあるくらいです。
犬に食べさせたとしても命にまで係わるようなものではありませんが、絶対に与えてはいけません。誤飲や誤食の可能性があるなら病院に連れて行きましょう。
グレープフルーツ(危険度:低)
グレープフルーツは毒素がありますが、あくまでも外皮部分に限った話です。ちゃんと外皮を剥いて、薄皮やスジもしっかり除去して純粋な実の部分だけをあげるには問題はありません。
外皮やスジを食べさせてしまった場合は下痢や嘔吐などの症状が現れますので要注意です。生でも加熱しても大丈夫ですが、食べさせてあげられる量は10g程度です。
栗(危険度:低)
栗は基本的にはあげても大丈夫なんですが、消化しにくい食べ物なので生食は絶対にNGで、加熱しても15g程度が限界です。
渋皮はしっかりと取り除いて、細かく刻んであげるようにしましょう。正しいあげ方さえできれば栄養補給にいい優秀な果物です。
犬に食べさせても大丈夫なフルーツ
フルーツの中で犬に食べさせても問題の無い物は以下の通り。食べられない野菜というテーマで書いた記事よりも大丈夫な品目は多いですね。
- リンゴ
- 桃
- 柿
- バナナ
- みかん
- スイカ
- メロン
- パイナップル
- さくらんぼ
- キウイ
- 梨
- ブルーベリー
- マンゴー
- いちご
- びわ
- ライチ
- デコポン
これだけのバリエーションがあれば犬用のクリスマスケーキやバースデーケーキなどにはたくさんの色とりどりなフルーツを盛り付けることが出来そうです。
ここにリストアップされているものは基本的に生食でも加熱しても食べられる、犬にとってかなり安全性の高いものばかりです。
ただ、どれもひとつにつき10~15g程度が一度に与えてもいい摂取量なので、あまりたくさんあげすぎないように気をつけたいところです。
バナナやミカンなどはうちの子たちも大好きで、ついついあげすぎたりするのですが、決まって消化不良を起こしてしまったり、お腹がぎゅるぎゅる言ってちょっとかわいそうな感じになってしまうので気を付けた方がいいですね。
ドライフルーツは全部ダメ!
食べさせても大丈夫なフルーツだったとしても、ドライフルーツとなると話は別です。基本的にドライフルーツは、元がなんであっても与えてはいけません。
果物はドライフルーツになることによって水分が抜けて、中身の成分が凝縮されます。
糖分や食物繊維などがぎゅっと詰まってしまうので一気に消化に悪くなり、大抵の場合はお腹を壊してしまいます。
食べさせてもいいリストにあるフルーツであってもドライフルーツはダメなんだということは念頭に置いておきましょう。
犬に食べさせてはいけない果物まとめ
ブドウ・マスカットとプルーンは特に危険度の高いフルーツでした。次いでレモンやグレープフルーツなどの柑橘系から数種類、イチジクやザクロもダメです。
野菜に比べると危険なものは少ない印象ですが、食べることで体調不良になったり、思いもしなかった症状が出て危険な状態になることには変わりありませんのでフルーツを食べさせる際はよく注意してあげるようにしましょう。
食べさせても大丈夫なフルーツや必要な栄養素はバランスの取れたプレミアムドッグフードで補うことが出来るので食べさせていいかどうか悩む前に一度試してみたいところです。
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